大学生なら知っておきたい!レポートの書き方の基本ルール
はぁ~
どうしたの?ため息なんてついて...失恋でもした?
まだ告白してません!いや、そうじゃなくて、、この前、大学でレポート課題が出たんだけど、レポートって苦手なんだよなぁ。書き方がいまいちよくわからなくて、、、
それわかる。高校まではなんとなくでやってたけど、大学ではちゃんとしたレポート書かないといけないみたいだし、どうやって書けばいいんだろう?
大学ではレポートを書く機会がたくさんありますが、レポートに苦手意識がある人も案外多いと思います。
高校までのレポートと違い、大学ではレポートとしてちゃんとした体裁を整えたものでなければ評価してもらえません。
高校の時はいつも感想文みたいなレポートを書いてたなぁ~汗
そういう人も結構いると思います笑
レポートを書くのは初めてっていう大学生さんもいるかもしれません。
そこで、今回はレポートを書く際の構成やルール、注意点などをわかりやすくまとめていきます!
ここに書いてあることをきちんとマスターして、レポートの苦手を克服しよう!
はじめに
一口にレポートと言っても、実は大学で課題として出されるレポートにはいくつかタイプがあります。
実験や実習のまとめとして書くレポートや、問いを自分で立ててそれを検証するレポート、また調べ学習の延長としてあるようなレポートなど、大学では実にさまざまなタイプのレポートが出されます。
レポートのタイプによっては多少構成が異なってくることもありますが、基本の書き方はどれも変わらないので、ここではどのようなタイプのレポートでも通用するレポートの書き方の基本について説明していきます ♪
(※レポートによっては先生から独自の設定やルールが課されることもあります。その場合には先生の指示に従って書きましょう)
レポートの構成は6段構成!
レポートの構成は
「タイトル→目的→方法→結果→考察→まとめ」
の6段構成で書くのが基本です。
1.「タイトル」
「タイトル」はそのレポートの内容を端的に表すものです。
長すぎると不格好になりますので、あまり長すぎないものにしましょう。
2.「目的」
「目的」には実験や調査の目的を書きます。
なぜこのような実験を行ったのか、なぜこの調査をしたのか、それをレポートの読み手に伝えるためのものです。
3.「方法」
「方法」には、行った実験や調査の方法を具体的に書きましょう。
ここでは実際に行ったことを省略せずに、細かく記述するのが良いです。
4.「結果」
「結果」には実験や調査の結果を詳細に書きます。
実験や調査の結果が数値として表現できる場合は表などを活用すると見栄えがよくなります。
レポートの中でも重要なところになりますので、結果についてはできる限り詳細に記述するようにしましょう。
※ここで1つ注意点があります。
もし実験や調査で失敗したところがある場合、失敗したことをちゃんとレポートに書くようにしましょう。
基本的には、実験や調査の作業の途中で失敗をしてしまったけれど、再度やり直しを行って結果が得られた場合は、失敗して再度やり直しを行ったことを「方法」のところに書くようにします。
もし実験や調査の失敗が原因で実験結果や調査結果がちゃんと出なかった場合には、そのことを「結果」のところに書くようにします。
書くことが多くなって面倒だし、それに失敗したことをわざわざ書きたくないと思う人もいるかもしれませんが、ここを省略すると、虚偽の記載をしたことになってしまいますので、失敗もちゃんとレポートには書くようにしましょう。
5.「考察」
「考察」には、得られた結果から論理的に考えられることを書いていきます。
ときどき「考察」のところに実験や調査の感想を書く人がいますが、「考察」はあくまで「結果」から考えられることを書くところなので、「感想」を書くところではないのでその点注意しておきましょう。
※感想を書きたい場合には、「考察」とは分けるようにしてレポートの最後に(「まとめ」の後に)「感想」という形で書くようにしましょう。
6.「まとめ」
「まとめ」にはレポートの総括を書きます。
このレポートで明らかになったことを、「結果」で書いたことを踏まえて端的に書きましょう。
レポート作成 7つのお作法
1.所属、氏名、作成日時を忘れず書く!
レポートには所属(学年や学科)、氏名、それからレポート作成日時を忘れずに書くようにします。
特にレポートの作成日の書き忘れが結構多いです。
作成日をちゃんと書く癖を早いうちから身に付けておきましょう!
2.一人称は「私」または「筆者」で書く!
レポートでの一人称は「私」あるいは「筆者」とするのが基本です。
「僕」はダメなの?
高校までの課題であれば「僕」としても大丈夫だったかもしれませんが、大学のレポートでは「僕」はNGです。
もともと正式な場所では「僕」は基本使わないものですから、レポートなどでも使わないようにしましょう。
例
✖:僕はだいふくが好きだ。
〇:私はだいふくが好きだ。
3.文体は「だ・である」調で書く!
レポートの文体としては、「~です」や「~ます」を使う「です・ます」調ではなく、「~だ」や「~である」という「だ・である」調を使うのが鉄則です。
例
✖:だいふくはおいしい食べ物です。
〇:だいふくはおいしい食べ物である。
レポートは「だ・である」調なのね。。
場合によっては「です・ます」調でも良い場合がありますが、基本は「だ・である」調を使います。
うっかり忘れがちになるので注意しましょう。
4.図表番号の位置は図の下、表の上!
レポートに図や表を入れる場合は、図や表には図表番号(図1、図2…などの通し番号のこと)をつけましょう。
またその際、図表番号の位置は「図の下、表の上」に書くのが基本です。
なので、図の場合は図の下に、表の場合は表の上に、それぞれ図表番号を書くようにしましょう。
5.「 」と『 』を正しく使い分ける!
「 」と『 』の違いって何?
「 」は発言などの引用の際や、論文のタイトル、強調などに使う記号です。
『 』は「 」の中でさらに引用を使う場合、書籍のタイトル、強調などに使う記号になります。
強調の場合など一部共通して使えるケースもありますが、「 」と『 』のおおまかな使い分けは知っておきましょう。
6.引用のやり方を押さえる!
レポートを書く際に、他人の言葉や文章、または概念などを用いることもあると思います。
これを引用と言いますが、引用する際には、引用のルールに従った書き方をする必要があります。
ちょっとややこしいところもありますが、ここでは簡単に説明しておきます。
引用のやり方は主に直接引用と間接引用の2つのやり方があります。
直接引用
直接引用とは、引用する元の文章を一字一句変えずに、そのまま写して引用することを言います。
短い引用の場合は引用部分を「 」で括り、文末に筆者、出版年、ページを( )または[ ]で括って表記します。(別の表記の仕方もあります)
長い引用の場合は、前後一行を開けて、2~3文字分の左インデントで書くというやり方も使われます。
間接引用
間接引用とは、元の文章や言葉をそのまま書くのではなく、自分の言葉で要約して引用することを言います。
直接引用しにくい場合や、直接引用では引用部分が長くなりすぎてしまう場合に有効なやり方です。
む、難しい...
引用はこのようにやり方にもルールがあるため、慣れないうちはちょっと難しく感じるかもしれません。
でも、引用は「自分のオリジナルなものではない」ということをしっかり明示するためのものであり、ここをしっかりやらないとさも他人の言葉やアイデアを自分のものだと勘違いさせる文章になってしまい、不正につながりかねません。
なので、引用のルールはちゃんと押さえておきましょう。
引用について、もっと詳しく知りたい方はこちらもどうぞ!
7.レポート最後には参考文献リストをつける!
レポートを書く際に引用したものや参考にしたものがあれば、その引用・参考元を参考文献としてレポートの最後に明記しましょう。
基本的に引用・参考元は複数あることが多いため、これは通称「参考文献リスト」と言われます。
これもちゃんとやらないと不正になるやつだよね、、
そうです。
先ほどの引用と同様、これもしっかりやらないといけません。
参考文献リストの書き方にもいくつかルールがあります。
例えば、和文書籍の文献の場合は以下のように書きます。
<書き方の例>
著者名『文献のタイトル』出版社, 出版年, 総ページ数.
<実際の例>
だいふく先生 『だいふくの起源』だいふく出版, 2020, 290p.
これはあくまで一例で、実際には参考文献の書き方は複数あります。
また、出典が和文書籍なのか、学術雑誌なのか、Webページなのかによっても変わってきます。
参考文献リストの書き方について詳しく知りたい方はこちらも参考にしてみてください!
要注意!レポートで絶対にやってはいけない3つのこと
レポート作成時に絶対にやってはいけないことが3つあります。
捏造、改竄、剽窃の3つです。
1、捏造
これ、読めない...
「ねつぞう」と読みます。ありもしないデータ、結果をでっちあげて作ることを言います。これはNGです。
2.改竄
いや、これも読めない...笑
「かいざん」と読みます。調査や研究の資料・機器・過程を変更・操作して、データや結果を真正でないものに加工することを言います。これもNGです。
(最近では日本の医学部入学試験における受験者成績の改竄が問題になりましたね)
3.剽窃
...あの...今って国語の試験中でした??笑
「ひょうせつ」と読みます。他の人のアイデアや分析方法、データ、結果、用語や文章をその当人の了解なく、または適切な表示がなく流用することを言います。
もちろんこれもNG。
そして、先ほど説明した引用や参考文献リストをしっかりやらないと、この「剽窃」にあたる可能性が出てきてしまうので要注意です。
だから引用のやり方や参考文献リストの示し方をちゃんと学んでおく必要があるのね。
そういうこと!
故意による剽窃が悪質なのは言うまでもないですが、引用ルールを知らないなどの無知による剽窃も同様に不正となってしまいます。
場合によっては「知らなかった」では済まないことになるので、今のうちに引用ルールや参考文献リストの示し方をしっかり学んでおきましょう。
※ちなみに他人のレポートをそのまま写して書く(他人のレポートのコピペ)ような行為ももちろんNGです。大学でこのような不正をすればまず単位はもらえません。気を付けましょう。
終わりに
いかがでしたか?
レポート作成は慣れていないうちは大変だと思いますが、大学では必須のスキルです。
また、大学だけでなく将来にわたって役立つスキルでもあるので、しっかり押さえておきましょう!☆