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読んではいけない?!現役大学生が話題の本『六人の嘘つきな大学生』を読んでみた

 

第12回山田風太郎賞候補作にノミネートされ、今話題になっている浅倉秋成の『六人の嘘つきな大学生』。

就活を題材にしたミステリー小説で、Amazonでも高評価を出している話題の本です。

内容が内容なだけに大学生にはあまりおすすめできないと噂の本なのですが、おすすめできないと言われると妙に気になりますよね。

そんなわけで!現役大学生が禁断(?)の本『六人の嘘つきな大学生』を読んでみました!笑

(できるだけ抑えましたが一部ネタバレありなのでご容赦ください)

 

 

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『六人の嘘つきな大学生』

 

まずは本の簡単な説明から。

著者の浅倉秋成さんは、2012年に第13回講談社BOX新人賞”Powers”の受賞作である『ノワール・レヴナント』でデビューした1989年生まれの作家です。

2020年には『教室が、ひとりになるまで』が第20回本格ミステリー大賞小説部門と第73回日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門の候補作になりました。

 

本題の『六人の嘘つきな大学生』は就活を題材にしたミステリー小説になっています。

成長著しい新進気鋭のIT企業『スピラリンクス』が初めて行う新卒採用。

 

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その最終選考に残ったのは6人の優秀な就活生たち。

この6人が本作の主要な登場人物になります。

6人ともかなり優秀で、6人全員での内定も十分あり得る流れで最後の課題であるチームディスカッションに臨むことに。

全員内定を目標にメンバー間の交流も深まっていくが、選考途中で突然に採用担当者から採用枠が1つに変更になったことを告げられ、ディスカッションの課題が「6人の中から1人の内定者を決める」というものに変わります。

 

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えっ!?

 

そこから、仲間だったはずの6人が、一変して1つの内定枠を奪い合う敵同士という展開に。。

 

うわぁ~

 

さらに会議室での議論中に、6つの不審な封筒が見つかます

そこにはそれぞれ6人の名前が書いてありました。

 

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封筒の一つを開封したところ、中にはその人物が人殺し」だという告発文が入っていました。

6つの封筒には、それそれ6人の秘密が書かれており、次々と6人の「嘘」が暴露されていきます。

6人は互いに疑心暗鬼に陥り、一体誰が、何の目的で封筒を用意したのか、ということが話し合われるようになります。。

 

なんかすごい展開、、

 

初めはチーム円満だったはずが、選考枠の変更と与えられたディスカッション課題、そして6人の「嘘」を暴露する封筒、これらをきっかけに、優秀だった就活生の仮面が剥がれ落ち、疑心暗鬼になった6人が醜い心理戦を繰り広げるという展開になっていきます。

 

物語の展開を聞くだけでもゾッとする。。

 

これが「就活を控える大学生は読まない方がよい!」と言われる理由です。。

 

読むべきじゃない?! 実際に読んでみた感想

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確かに、全員内定を目指していた優秀な大学生たちが疑心暗鬼に陥り、一変して醜い心理戦を繰り広げる部分など、、

少なくとも就活生や就活を間近に控えた3回生後期あたりでは読まない方が良いかなと思います。。

就活のモチベーションに悪影響がでかねません。。はい。。

 

正直言うと、この本は就活を終えてから読んだ方が良いかと思います。

ただ、就活が終わると卒業論文などで忙しくなる人が多くなると思うので、実際には就活が無事終わって大学を卒業して、社会人生活に慣れて時間に余裕ができた頃に読んでみるのが一番いいんじゃないかな...笑

就活ではみんな多かれ少なかれ苦労すると思うので、内容的にも就活を終えた方が感情移入もしやすいかなと思います。

 

また、醜悪な心理戦や人間の表裏とかにすでに耐性がある一部の”大人”な大学生なら、就活がまだ先の大学2回生頃であれば結構読んで楽しめると思います。

むしろ就活というものをより冷静に見据えることができるようになるかもしれません。

というのも、この本は単に就活での醜い心理戦を描いているだけでなく、就活自体がもつある種の”おかしさ”を暗に批判しているような作品でもあるからです。

就活では企業、就活生ともに、自身の短所には一切触れず、長所だけを異常なほどに美化しアピールします。

そういった就活における”おかしさ”を本書は暗に批判しているわけです。

(このあたりは実際に就活を経験されている人なら嫌というほどわかるかと思います)

そういった批判的な意味合いが込められている作品でもあるので、就活が終わって一段落した人や、もしくは人間の表裏や人間社会のもつ”おかしさ”に耐性ができている好奇心旺盛な大学2回生あたりにはおすすめできるかなぁと思います。。

(ただ何度も言いますが、就活前の段階で読むと、就活に対するモチベーションが下がるという副作用が出る可能性があるので要注意です笑)

 

あと、もう少し作品自体の感想を書いておくと、読んでいると結構ツッコミどころがあります!笑

キャラ設定やストーリー展開とか、話が出来過ぎというか、いかにも作り話感があるというか、、笑

それと、不審な封筒の件については、感の良い人だったら「誰がやったのか」まではわからなくとも、その目的なら途中でピンとくる人もいるかと思います(私もそうでした)。

ピンときてしまったら少しあっけなく感じる人もいるかもしれませんが、それでも十分に面白い作品なのは確かです。

なので、ご興味ある大学生はぜひ!!

 

六人の嘘つきな大学生

 

 

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